「Micro Nikkor」ではない。「Macro Nikkor」というものをNikonは世に出している(出していた)。Macro Nikkor は全部で4種類ある。これはそのうちの1つ。Macro Nikkor 19mm F2.8だ。このレンズは無限遠の撮影ができない。 接写専用に設計されている。
(2005:08:09 19:19:05,NIKON D70, 絞り優先, F16.0(A0,A), 10/600, 0.0, ISO200, 55mm)
Macro Nikkorにはピントを調節するためのヘリコイド機能がない。そのためベローズに付けて使用するのが一般 的だ。
(2005:08:09 19:18:46,NIKON D70, 絞り優先, F16.0(A0,A), 10/600, 0.7, ISO200, 55mm)
とは言うもののこのMacro Nikkor 19mm F2.8はこのように直接カメラに取り付けてもピントを出すことができる。
(2005:08:09 19:21:27,NIKON D70, 絞り優先, F16.0(A0,A), 10/600, 1.3, ISO200, 55mm)
このレンズはRMSというマウントになっている。RMSは一昔前の顕微鏡でよく用いられていた規格で、M20.32(直径20.32mm) 、P0.75のスクリューマウントになる。ここにRMS-L変換アダプタを取り付けライカスクリューマウントに変換、さらにL-F アダプタ(左)でFマウントにする。
(2005:08:09 19:22:26,NIKON D70, 絞り優先, F16.0(A0,A), 10/600, 0.7, ISO200, 55mm)
残念ながらこのレンズはRMS-Lアダプタが硬く締まってしまいレンズとアダプタを分離することができない。 そのうち(2005年秋~冬)ニコンへ修理に出す予定だ。Nikonの方、よろしくお願いします...ということでニコンに出して きて今では取り外せるようになりました。ありがとうございました。ちなみに代金は9943円。
鏡筒には「Macro Nikkor 1:2.8 f=19mm」と「HM-20X 196xx LENS MADE IN JAPAN」の刻印がある。
(2005:08:09 19:26:40,NIKON D70, 絞り優先, F16.0(A0,A), 10/600, 1.3, ISO200, 55mm)
Macro Nikkor 19mm F2.8は顕微鏡マウントのレンズであり、基本的な構造は顕微鏡用の対物レンズと同じだ。しかし カメラ用のレンズとしてきちんと絞りが用意されている。1~6の無段階調整が可能で、1が開放となる。
(2005:08:09 19:22:54,NIKON D70, 絞り優先, F16.0(A0,A), 10/600, 0.0, ISO200, 55mm)
これが絞った(絞り6の)状態。円形に近い絞りになっている。
(2005:08:09 19:45:19,NIKON D70, 絞り優先, F4.0(28,A), 20/10, 0.7, ISO200, 55mm)
これが中間(絞り3.5)の状態。普通のレンズと同じく綺麗な八角形になっている。中間絞りでは星型になる Macro Nikkor 12cm F6.3とは対照的だ。
(2005:08:09 19:45:53,NIKON D70, 絞り優先, F4.0(28,A), 10/10, 0.0, ISO200, 55mm)
これが開放(絞り1)の状態。絞りはフレアカットに用いられないタイプのようだ。ここまでくると普通の顕微鏡 用対物レンズとまったく変わらない。
(2005:08:09 19:46:20,NIKON D70, 絞り優先, F4.0(28,A), 10/10, 0.0, ISO200, 55mm)
Nikon D70にMacro Nikkor 19mm F2.8を直接取り付けて1000円札を撮影してみた。この写真はノートリミング。 ちょうど富士山の頂上部分が画角に収まった。レンズ面から1000円札までの距離は約2cm。
(2005:08:09 19:52:24,NIKON D70, マニュアル, F0.0(0,A), 13/10, 0.7, ISO200, 0mm)
上の写真をピクセル等倍に拡大。使用した1000円札は無反射ガラスなどで挟まず、下からあおる形で、しかもレリーズ (リモコン)を使わない撮影だった。しかし1000円札の繊維まではっきり写しとることができた。
(2005:08:09 19:52:24,NIKON D70, マニュアル, F0.0(0,A), 13/10, 0.7, ISO200, 0mm)