はじめに

一眼レフタイプが普及してきたため、登山(野山)やダイビング(海)、夏祭りや花火大会、野球場やサッカ ー場...さまざまな場所で普通のおじさんやお兄さん、しまいには20代ぐらいの若い女の子までもが一眼レフ デジカメを構えている姿を見かけることが増えた。
そのためグラウンドにいる選手に向かってストロボを炊いていたり、野鳥の撮影に24~120mmぐらいのズーム レンズを使っていたりとカメラの使用方法やレンズなどの装備に関してちょっと気になることも多い(かく言う 私もちょっとミスマッチな撮影をすることも多いので人のことは言えないのだが...)。

そんなこんなで一眼レフタイプのデジカメをすでに持っている人、これから買おうと考えている人のために 何百種類もある交換レンズの中から最適なものをチョイスする方法を考えてみた。
「レンズ」の色々
一眼レフタイプのデジカメには様々なレンズを装着することができる。「様々なレンズ」という単純な 言葉では表すことができないほどものすごい幅がある。ここでは代表的なレンズとして3種類を挙げてみた。
![]() Nikon AF ED28-200F3.5-5.6G(IF) 5万4800円程度 |
カメラ用レンズ まず思いつくのが左の写真のようなカメラ用として販売されているいわゆる「レンズ」だ。 このタイプのレンズだけでも何十種類とある。このホームページではこのタイプのレンズだけでなく、 下に述べるようなほかのタイプのレンズまで含めての選択方法を紹介する。 |
![]() Kenko 顕微鏡KSL-160LT 12万9000円程度 |
顕微鏡 これも一眼レフタイプのデジカメで利用できるレンズの1つ。 え?顕微鏡に見えるって?、まったくその通り。しかしこれも立派な「レンズ」だ。一眼レフタイプ のデジカメを利用して微細な構造を撮影したいときなど、顕微鏡をレンズとして利用する。 普通にカメラ用として販売されているレンズだけでも色々な場面で様々な写真を撮ることができる。 しかしこのような顕微鏡などカメラ用レンズとしては売られていないレンズを利用すると、さらに撮影 できる写真の"幅"が広げることができる。 |
![]() VIXEN スペースギアR130S 4万7000円程度 |
望遠鏡 そしてこれも一眼レフタイプのデジカメで利用できるレンズ。 見ての通り望遠鏡。普通にカメラ用として販売されているレンズの中にも望遠レンズがあるが、 口径が大きいものは数十~数百万円、下手をすると1000万円以上と非常に高価だ。そのため比較的安価 に購入できる天体望遠鏡を望遠レンズ代わりに使うことも多い。 |
撮影用途を考える
小さなミジンコの写真を撮ろうというときには顕微鏡を使うべきで望遠鏡では難しい。つまり撮影 用途にあったレンズなどの機材を使う必要がある。これは極端な例だ。しかし普段の撮影時でも、例 えば花のアップ写真ならマクロレンズ、競技場で選手や運動会で子供のアップ写真を撮りたいなら望 遠レンズ、屋内スポーツや発表会なら口径が大きく明るいレンズ...このように撮影用途に応じてレンズを使い分けた方が思い通りの写真を撮れる(可能性が高い)。 そのためいきなりレンズの製品名を眺めて選ぶのではなく、まずは「何を撮影したいのか?」という 用途から考える。たいていは下の中のいずれかに当てはまるだろう。
※リンクをクリックするとは具体的なレンズの選び方のページが表示されます
・風景写真
・人物のスナップ写真
・花や小物のアップ写真
・野鳥のアップ写真
・犬や猫などペットの写真
・運動会や競技場でのアップ写真
・屋内でのステージ発表や屋内スポーツでのアップ写真
・建物の写真
・海の中の写真
・微小物や微小生物の写真
・月のクレーターや惑星の写真
・星空や星座の写真
・オールマイティな写真(何の写真でもとにかく撮りたい)
多くの場合は「風景の写真」も撮りたいし、「人物のスナップ」も、「花のアップ写真」も撮りたい! というように色々な用途に利用したいことが多い。このような場合は「オールマイティな写真」となる。 しかしオールマイティというのは"浅く広く"という感じで深みがなくデメリットも多い。出来ればきちん とした撮影目的を持ってレンズを選びたい。