クローズアップフィルタ


 クローズアップ・フィルタとはその名の通り被写体をクローズアップ(拡大)するた めのフィルタ。

 マクロレンズよりも値段がはるかに安いので手軽に用意でき、花や昆虫など小さい被 写体の撮影に使うことができる。

HAKUBA MC CLOSE-UP No.4 52mm フィルタ


特徴

・値段が安い(1000~3000円程度)
・ピントの合う範囲が狭い(被写界深度が浅い)
・写りがシャープでない(柔らかい描写)
・ワーキングディスタンスが短くなる
・No.が大きいほど拡大率も大きくなる


テスト使用

レンズのみ
レンズ+クローズアップフィルタ(No.4)
 どちらの画像もサイズ変更のみでトリミングは行っていない。
 右の写真ではフィルタを使用している。そのため左の写真よりも被写体を拡大 して撮影できている。
 フィルタを使用するとピントを合わせるのが非常に難しかった。
 ちなみに10円玉の直径は23.5mm、デジカメのCCD幅が23.3mmなので左のように フィルタを使用していない場合にはレンズの性能通りにおおよそ等倍撮影ができ ていることが分かる。


レンズのみ
レンズ+クローズアップフィルタ(No.4)
 どちらの画像もトリミングのみでサイズ変更は行っていない。
 上の画像の一部をトリミングして見るとこのようになる。
 差は歴然としている。フィルタを使用していない場合にはシャープな撮影が可能 だが、フィルタを使用するとボヤケテしまう。
 またフィルタを使用するとピントの合う範囲が狭くなるためピント合わせも難し い。

※ このテストはマクロレンズを使用して被写体に最も近づいた状 態で撮影を行うという、非常にシビアな条件で行ったものです。普通はここまでの差 はでません


レンズのみ
レンズ+クローズアップフィルタ(No.4)
 どちらの画像もトリミングおよびサイズ変更を行った(縮小率は同じ)。
 ピントが合っている状態からちょっとだけカメラを被写体の方向へ動かしピンボケ をした状態で撮影した。
 フィルタを使用していない状態ではボケは絞り羽根の形を反映して多角形になって いる。対してフィルタを使用した場合にはおおよそ円形でキレイなドーナツ(リング) 状のボケとなっている。



撮影条件

カメラ:Fujifilm FinePix S1Pro
レンズ:Nikon AF Micro Nikkor 105mm 1:2.8D
三 脚:Velbon mini-F
雲 台:三脚付属+Velbon Macro Slider
撮 影:絞り優先AE
絞 り:F8
ホワイトバランス:自動
レリーズ:パソコン制御


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