顕微鏡の種類

 顕微鏡には観察原理、用途、物理的設計などの違いにより様々な種類のものが作られて いる。ここでは一般に耳にすることの多い顕微鏡の種類についてざっと列挙する。


波長による分類

 光学顕微鏡電子顕微鏡がある。
 (主に)可視光線と電子線のどちらを用いて観察するか、という点における分類。
 一般に入手できるのは光学顕微鏡のみ。


用途による分類

 生物顕微鏡金属顕微鏡実体顕微鏡測定顕微鏡があ る。
 何を観察するのに使うのか、という点における分類。
 生物顕微鏡はカバーグラスの使用が前提となる設計、金属顕微鏡はカバーグラスを使用 しないことが前提条件となっている。実体顕微鏡は生物、金属どちらを観察するのにも用 いられ、試料を立体的に観察することができる。測定顕微鏡は試料の大きさを測定するの に用いられる。
 測定顕微鏡以外は一般に入手可能。


対物レンズ位置による分類

 正立顕微鏡倒立顕微鏡がある。
 対物レンズが試料に対し上と下のどちらにあるか、という点における分類。
 一般に使われているのは正立顕微鏡。倒立顕微鏡は培養中細胞の観察、核移植などの マニュピレーション作業などに用いられる。
 一般に入手可能。


照明装置位置による分類

 透過型顕微鏡落射型顕微鏡がある。
 照明装置が試料に対し下と上のどちらにあるか、という点における分類。
 透過型顕微鏡は試料の下から光を当て透過した光により観察するため、光を通さない 試料の観察を行うことはできない。落射型顕微鏡は試料の上から光を当て反射した光に より観察するため、光を通さない試料を観察することができる。
 一般に販売されている顕微鏡は透過型顕微鏡であり、オプションを追加することによ り落射型顕微鏡と両用にすることができる。
 一般に入手可能。


コントラストによる分類

 明視野顕微鏡暗視野顕微鏡がある。
 試料が白色背景に黒色の試料が観察されるか、黒色背景に白色の試料かどうか、とい う点における分類。
 一般に販売されている顕微鏡は明視野顕微鏡であり、オプションを追加することによ り暗視野顕微鏡と両用にすることができる。
 一般に入手可能。


観察原理による分類

 偏光顕微鏡位相差顕微鏡微分干渉顕微鏡蛍光顕微鏡共焦点レーザー走査型顕微鏡IR DIC顕微鏡などがある。
 どのような原理に基づいた試料の観察ができるのか、という点における分類。
 一般に入手できるのは偏光顕微鏡、位相差顕微鏡、微分干渉顕微鏡、蛍光顕微鏡のみ。こ れらは一般に販売されている顕微鏡にオプションを追加することで対応できる。



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