ロスト・ワールド~ジュラシック・パーク2~(上・下)

ハヤカワ文庫
  
マイクル・クライトン

★★☆☆☆


 ジュラシック・パークの続編。

 破綻をきたした「ジュラシック・パーク」。ここで起きた事件は闇に葬り去られていた。生き残った人も口を堅く閉ざすよう命じられていた。
 そんな中、「ジュラシック・パーク」近辺の島々で異形の動物の屍骸がたびたび見つかり、6500万年前に生きていた恐竜がどこかで生息しているのでは...という噂が飛び交っていた。絶滅したはずの恐竜が生きる世界~ロスト・ワールドを探し再び冒険が始まる...
 「ジュラシック・パーク」にいた恐竜は前回すでに全て殺したので、今回の舞台はそこから数十キロ離れた孤島。ここは「ジュラシック・パーク」のための恐竜製造工場。遺伝子工学でよみがえらせた恐竜に隠された秘密とは?

 本のあとがきには「単にジュラシック・パークの二番煎じにとどまって”いない”のは...」ってあったけど、本当かな?「ジュラシック・パーク」と内容が変わってないように思えたのは私だけ?
 マイクル・クライトンは狂牛病などの原因タンパク質「プリオン」が好きなようでしきりに述べてたけどなんか実際と違うような。。。
 プリオンは昔「スローウイルス」って呼ばれてたほど潜伏期が長い病原タンパク質で、侵された生物に噛まれたくらいじゃ感染しないし。筋肉よりもむしろ脳組織に多く分布する。しかも、私にもあなたにもねずみにもほとんどの動物に存在する一般的なタンパク質。内部構造に含まれる2本のαへリックスがβストランドになることで病原性を示すタンパク質。病原性プリオン(PrPsc)が正常なプリオン(PrPc)と結合すると構造変化が生じる。つまりPrPsc + PrPc -> 2×PrPsc。どんどんPrPscが増えていくわけ。なかなかやっかいなタンパクですわな。プリオン自体は生物の中でどんな役割を持っているのか分からない(1997年時点では)とのこと。プリオンを脳内に持たないマウスなんかも遺伝子工学で作られてるから、そろそろ判明してるのかも。

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