制限酵素のスター活性

 DNAを配列特異的に切断する制限酵素はその反応条件によって認識配列が変化する場合 がある。たとえばEcoR Iは通常GAATTCという配列を認識し切断する。しかしなが ら、反応溶液中にMn2+が存在すると両端の配列に対する特異性が失われAATT を含む6塩基を認識し切断するようになる。このような本来の認識配列以外に対する活性 のことを「スター活性」と呼ぶ。

 よく使われる制限酵素では以下のようなスター活性が知られている。

BamH I

  GGATCC  通常の認識配列
  GAATCC  スター活性配列
  GGNTCC  スター活性配列
  GGANCC  スター活性配列
  GGATTC  スター活性配列
   条件
     ・高濃度グリセロール
     ・Mn2+
     ・DMSO
     ・低イオン強度

EcoR I

  GAATTC  通常の認識配列
  NAATTN  スター活性配列
   条件
     ・高濃度グリセロール
     ・Mn2+
     ・DMSO
     ・低イオン強度

EcoR V

  GATATC  通常の認識配列
  AATATC  スター活性配列
  GNTATC  スター活性配列
  GANATC  スター活性配列
  GATNTC  スター活性配列
  GATANC  スター活性配列
  GATATT  スター活性配列
   条件
     ・DMSO

Hind III

  AAGCTT  通常の認識配列
  GAGCTT  スター活性配列
  ANGCTT  スター活性配列
  AAKCTT  スター活性配列
  AAGMTT  スター活性配列
  AAGCNT  スター活性配列
  AAGCTC  スター活性配列
   条件
     ・Mn2+
     ・DMSO



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