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哺乳類細胞分画による8-OG修復活性




 哺乳類の細胞分画によるDNA中に取り込まれた8-OGおよびUの修復活性について調べた。
 今までに同様な報告は2報ある。しかし、これらは基質特異性の高い8-OG glycosylaseと の比較に特異性の広いN-methylpurine-DNA glycosylaseなどを使用している。そのため、 厳密にコントロールとして使えるとは考えにくい。今回の実験には基質特異性の高いuracil DNA glycosylase(UDG)を利用している。
 8-OGはその修復活性がUに比べ5倍低かった。またAPサイトの修復活性も50倍低かった。
 合成基質に対するglycosylase活性は8-OGはUに対し~3倍の時間を有した。さらに、Uが 100%除去された6時間後でも22%が残っていた。この結果は全修復活性(glycosylase+polymerase) の結果と異なっている。全修復活性では8-OGでは始めの1時間は修復活性が無かった。6 時間後ではUの方が8-OGよりも4.5倍全修復活性が高かった。これらのことは、全修復活 性の律速はglycosylaseにあり、DNA glycosylaseとDNA polymeraseが機能的に相互作用 することでBERが起きていると考えられる。
 8-OGの修復活性が低いことは、hOGG1のAP lyase活性によるβ-elimination産物が原因で はない。むしろ、APサイトそのものよりもβ-elimination産物の方が修復活性が高い。今回 の実験ではhOGG1よりもむしろE. coli由来EndoIIIによるAP lyase活性が効いている。 結果として8-OGの修復活性の弱さはglycosylase活性による。しかしながら、これがhOGG1の 発現量と酵素反応速度のどちらが原因なのかはわからない。


≪文献≫
Carcinogenesis, 2000, Vol.21, No.6 1135-1141
Comparative repair of the endogenous lesions 8-oxo-7,8-dihydroguanine(8-oxoG), uracil and abasic site by mammalian cell extracts: 8-oxoG is poorly repaired by human cell extracts
Enrico Cappelli, Paolo Degan, Guido Frosina








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