RNA前駆体GTPの酸化物8-oxoGTPの代謝

・8-oxoGTPはRNA polymerase IIの基質となりRNAに取り込まれる。
・8-oxoGTPはGTPの酸化だけでなく8-oxoGDPのリン酸化によっても生じる。
・MTH1は8-oxoGTPを8-oxoGMPへと加水分解する。
・ribonucleotide reductaseに8-oxoGDPを8-oxo-dGDPにする活性はない。

 RNA polymerase IIによる8-oxoGTPの取り込みはGTPの取り込みの2%程度。mRNA中に 8-oxoGMPとして使われていた。
 E. coli MutTのmammalianホモログであるMTH1による8-oxoGTPの反応をみた ところ、8-oxo-dGTPに比べ50倍活性が低いものの8-oxoGTPが8-oxoGMPとなることを確 認できた。GTPに対しては活性を認めることはできなかった。
 Jurkat cell-free extractによる8-oxoGMPのリン酸化を見たところ、GMPはGTPとな ることが確認できたが、8-oxoGMPは8-oxoGTPとならなかった。
 guanylate kinaseによるリン酸化反応ではGMPからGDPへの反応は見られたが、8-oxoGMP の8-oxoGDP化は見られなかった。
 ribonucleotide reductaseの反応をみたところ、GDPからdGDPへの反応は見られたが、 8-oxoGDPから8-oxo-dGTPへの反応は見られなかった。



≪文献≫
Biochemistry, 1999, Vol.38, No.12 3610-3614
Metabolic Fate of Oxidized Guanine Ribonucleotides in Mammalian Cells
Hiroshi Hayakawa, Anders Hofer, Lars Thelander, Shigetaka Kitajima, Yong Cai, Satoru Oshiro, Hiroyuki Yakushiji, Yusaku Nakabeppu, Michihiko Kuwano, Mutsuo Sekiguchi

カテゴリー「論文紹介」 のエントリー