MutYのA:AOに対する活性とMutMのAP:GOに対する活性阻害

 8-oxoguanine(GO)や8-oxoadenine(AO)を含むDNA基質に対するMutYのadenine glycosylase 活性を調べた結果A:G、A:GO、A:C、A:AOミスマッチに対して活性が見られた。対し、A:A、 AO:A、AO:C、AO:G、AO:Tに対する活性は見られなかった。
 A:Cミスマッチに対するMutYのglycosylase活性は非常に弱かった。ミスマッチ近傍の配 列の違いによる活性の影響を3つのA:Cミスマッチ基質で調べた結果5~35倍の変化を見るこ とができた。

 MutMにおいてAP:GOやA:GOミスマッチに対して8-oxoguanine glycosylase活性を確認する ことができる。しかしながら反応条件下にMutYが共存するとこれらの活性は阻害され見る ことができなかった。C:GOミスマッチに対するMutMの活性はMutYにより阻害を受けること はなかった。このMutYによるMutMの活性阻害はMutYがAP:GOに結合することによるものと 考えられる。

 A:G、A:GOはanti:synであることが知られている。MutYがこれらの基質と同程度にA:AOに 活性を持つことから、このA:AOもanti:synであるのかもしれない。



≪文献≫
Biochemistry, 1992, Vol.31, No.45 10964-10968
A Repair System for 8-Oxo-7,8-dihydrodeoxyguanine
Mark Leo Michaels, Julia Tchou, Arthur P. Grollman, Jeffrey H. Miller

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