8-OG酸化産物とポリメラーゼ反応

 Klenow Fragment(Kf)を用いた合成DNAの伸長実験から、
・8-OGと対を形成するのはAとC
・8-OGのIrCl62-処理で対を形成するのはAとG
・8-OGの1O2処理で対を形成するのはAとG
・8-OGのNiCR/HSO5-処理で対を形成するのはAとG
・8-OGのNiKGH-NH2/SO32-処理で対を形成するのはAとG
・8-OGもそれの酸化剤処理産物も伸長反応が起きる。ただし、後者の方が割合が少ない

 Polα、Polβを用いた合成DNAの伸長実験から、
・8-OGと対を形成するのはPolα、PolβともにAとCで、Aの方が取り込まれる確率が高い
・8-OG基質のとき、Polα、Polβともに伸長反応が起きる
・8-OGのIrCl62-処理でPolα、Polβともに塩基が取り込まれない
・8-OGのIrCl62-処理でPolα、Polβともに伸長反応が起きない

 Klenow Fragment(Kf)を用いた合成DNAの伸長実験から、
・8-OAはKfでTが取り込まれる
・8-OAのIrCl62-処理で対を形成するのはA<T
・8-OAのNiKGH-NH2/SO32-処理で対を形成するのはA<T
・8-OAもその酸化剤処理産物も伸長反応が起きる


 以上から、guanidinohydantoinなどの8-oxoguanineの酸化産物はKfでAもしくはGを対と して取り込み伸長反応が進む。しかし、Polα、Polβでは伸長反応が停止する。8-oxoadenine のKfでの反応では、Tが取り込まれるが、その酸化産物ではA<Tが取り込まれ、かつ伸長反応 も起きる。


≪文献≫
Nucleic Acids Research, 1999, Vol.27, No.2 496-502
Insertion of dGMP and dAMP during in vitro DNA synthesis opposite an oxidized form of 7,8-dihydro-8-oxoguanine
Victor Duarte, James G. Muller, Cynthia J. Burrows

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